【書評】『本棚にもルールがある』で始める、知識を広げる読書習慣

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「知識を深めたいけれど、どんな本を読めばいいか分からない。」 「本を買っても積ん読状態、読まずに放置されている本が山積みになっている。」 「読んだ本を捨てられず、気がつけば本棚がごちゃごちゃ…。」

このような経験、ありませんか?そんなあなたにおすすめしたいのが、成毛眞氏著『本棚にもルールがある』です。この本は、本棚をただの収納場所ではなく、あなたの知識と未来をデザインするためのツールとして活用する方法を教えてくれる一冊です。

本棚を活用して知識を広げる読書習慣を作ろう

本書では「本棚」を単なる本の収納場所としてだけでなく、「脳をアップデートさせる装置」や「外付けのバックアップ機能」として活用するための具体的な方法が紹介されています。さらに、「どのような本を選んで買うべきか」、「読んだ本の面白さをどうアウトプットして伝えるか」といった、読書を取り巻く一連の流れが体系的に説明されています。
本書のアイデアを活用することで、知識を身につけながら自分の未来をデザインするための読書ライフを送れるようになることでしょう。

おしゃれな書店に行ってみよう

本書では、著者が訪れたおすすめの書店もいくつか紹介されています。どれも一度は訪れてみたいと思うようなおしゃれで個性的な書店ばかりです。残念ながら、閉店してしまった書店もあるものの、自身の本棚作りにインスピレーションを与えてくれることでしょう。

本書からあなたが得られるもの

  • 本棚の仕組みづくりに持つべき「3つの本棚」とは?
  • 本棚に入れるべきジャンルとは?
  • 本棚に取り入れるべき「特別展示」とは?
  • 本棚作りの参考にしたい本棚
  • 書店の歩き方と読むべき本の決め方
  • 読んだことのないジャンルへの挑戦の仕方
  • 読んだ本の書評をどう書けばよいか?

印象に残った言葉

本棚に並ぶ本は、今の自分の血肉であり、これからの自分をつくる栄養素だ。本棚に置いてあるもののまだ読んでいない本は、「自分は将来こんな知識を持っている人になりたい」という意思表示である。(P.26)
本棚に並べる本は、多少あざとく選ばれるべきだ。本棚を見た人がどういう印象を抱くかを考慮するのだ。(P.31)
本棚に並べるべき本とは、面接で答える愛読書だ。自分がどう見られたいかを物語る本である。(P.31)

所謂ベストセラー本や読みやすい本、仕事に必要な本ばかりを読んでいると、自分の知識や世界が広がりません。自分が今後どうなりたいか、周りからどう見られたいのかも意識して、新たなジャンルや未知のテーマにも挑戦し、自分自身の可能性を広げていきたいものです。

本は楽しんで読むべきだ。書かれていることをすべて学んでやろうとか、まるまる暗記しようなどする必要はない。面白がって読んでいるうちに自然と新しい知見を得られることが、読書の醍醐味なのだ。(P.22)
自分の脳は、いちいち細かいことを覚えることに費やすより、「この本はここが楽しかった」と記憶するために使った方がいい。その方がよほどクリエイティブな発想が生まれやすい。(P.23)

読書は本来、楽しむものだと思います。特にスキルアップやビジネス書などを読む際は、「覚えなければ」とプレッシャーに感じがちですが、自然と興味を持って楽しみながら読むことで、知識は自分の中に無理なく吸収されます。読書が負担にならないように、楽しむことを大切にしたいですね。

まとめ

『本棚にもルールがある』は、知識を身につけながら自分の未来をデザインするための「本棚作り」のヒントが詰まった一冊です。ぜひ本書をを手に取って、自身の本棚を見直したり、普段手に取らない本に目を向けたりするきっかけとしてみてはいかがでしょうか?

書籍情報

書籍名:『本棚にもルールがある—ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか』
著者:成毛眞
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2014/12/05